小児歯科

お子さまの歯の治療について


小児歯科は、お子さんの虫歯を治療するだけではありません。お子さんの健やかな成長を、歯科医の立場から応援していきます。虫歯が1本もないときから受診をはじめ、親御さんと一緒になって、健康で丈夫な美しい歯を育てていきたいと考えています。

また、名古屋市の歯科医院(歯医者)のききょう歯科クリニックでのお子様の治療方針は「対話による"仲良し治療"」です。小さいときの体験がトラウマとなれば、歯医者嫌いの子どもや大人にしてしまいかねません。その為、当院では抑制治療(抑えつけての治療)をできるだけ避けるように心がけております。

ただし、お子様の虫歯の状態がかなり深刻な場合は、これに限りません。このような場合に"仲良し治療"を続けるがあまり、治療がなかなか進まなければ、手遅れの事態になりかねないからです。ですから、お子様が泣かれたときでも、早く健康な歯の状態にすることを第一に考え、治療にあたることがございます。

「ごめんね。痛いの我慢してね。もうすぐ終わるからね」と心を込めて治療を行ないますので、お母様も治療が終わった後は「よく頑張ったね」とお子様をほめてあげて下さい。

以上、何卒ご理解のほどよろしくお願いします。


小児歯科のポイント


白く輝く歯は、大切なお子さんの財産です。

お子さんが自分の力で、自分の歯を守れるまで、この財産を大切に守り育てていくことは、親御さんの重要な仕事になります。
長寿社会になり、現在では80年生きることが、ごく普通になっています。長い人生を健康で豊かに過ごすためには、歯が健全であることが、重要な 条件の一つになっています。

健全な歯を育てるための、お母さんの仕事は、実は乳歯が生える以前から始まっています。胎生7週目くらいから、乳歯はも生えはじめているからです。そして乳歯が顔をのぞかせるころには、もう永久歯が育ち始めています。妊娠から永久歯が生えそろう12~15歳くらいまでは、特に大切な時期です。


乳歯が生えはじめたら

歯みがきをはじめるとき

小児歯科生後6ヶ月を過ぎると、乳歯が生えはじめます。このときから、歯みがきが必要になります。

最初は前歯しか生えていないのでガーゼ等でふく程度でも大丈夫ですが、授乳をしたまま寝かせないことがポイントです。

歯みがきが、自分でもある程度できるようになっても、8~9才くらいまではうまくみがけないので、汚れを落とすために、仕上げみがきが必要です。


フッ素はいつ頃塗るのでしょうか

フッ素は、歯の表面のエナメル質を強くし、虫歯になりにくくします。歯がはえてきたときから塗りはじめてよいですが、年齢に応じた利用法がありますので、歯科医によく相談してください。

当院では、小児歯科も受け付けておりますので、小児歯科のことでお悩みの方は、お気軽にご来院下さい。


1歳6か月から3歳まで

1歳6ヶ月になると、上下の前歯12本と奥歯4本の乳歯が生えてきます。
また保健所での1歳6ヶ月健診があります。このとき、心身の発達をチェックしますが、歯についても、生えている歯の数と種類、むし歯や汚れの状態、かみ合わせの状態をチェックします。

この時点でむし歯をもっているお子さんは少ないのですが、3歳児になると、むし歯がとても増えています。この間に、特に気をつけてほしいのは、次のような点です。

食生活の注意

甘いお菓子やジュース、清涼飲料水などを、だらだらと摂らないようにしましょう。哺乳瓶は卒業。


哺乳びん

もう哺乳びんは、卒業させてください。


哺乳びん

もう哺乳びんは、卒業させてください。


歯科医院で健診と相談を

虫歯がないうちに、歯科医に健診を受けましょう。虫歯になってから歯科医院に行くよりも、一本も虫歯がないときから相談し、食生活の改善や歯みがきの指導を受けてください。そのほかにも、心配なことがあれば、いろいろ相談にのってくれます。


サホライドでの処置

小さなお子さまには、サホライドでの処置も行えます。サホライドとは、虫歯の進行を止める薬品の事で、薬品の成分はフッ化ジアンミン銀で、虫歯になった部分に銀が吸着し、虫歯の進行をある程度阻止する事ができます。

※虫歯の進行を止めるために使うサホライド(フッ化ジアンミン銀)を使うと歯が黒くなりますので、誤解がないようにお願い致します。


3歳のころ

3歳になると、3歳児検診があります。

歯の健診も、歯科医が20本の乳歯が生えそろい、かみ合わせがきちんとできているか、またむし歯になりやすいのか、などをチェックします。

3歳児の虫歯の状況をみると、これから先の歯の状況を予測することができます。そうした意味でも、改めて歯の健康や育児の方法を見直すよい機会になります。

ホームドクターをつくる

信頼できる、かかりつけの歯科医をもち、定期的に検診を受けることで、適切な指導を受けたり、わからないことを気軽に相談できます。小児歯科のことについてお悩みの方は、名古屋市守山区のききょう歯科クリニックへお気軽にご相談下さい。


初めて永久歯の生える6歳

6歳ごろになると、乳歯の奥歯のさらに奥に最初の永久歯が生えてきます。この歯の名前は、第一大臼歯で、一番大きくかむ力が最も強い大切な歯です。また6歳ごろに生えるので「6歳臼歯」とも呼ばれています。

6歳臼歯はむし歯になりやすい

6歳臼歯は、最も大切な歯なのに、虫歯になりやすい歯です。
それは、次のような理由があるからです。

奥に生えてくるので最初は気がつきにくい。
奥に生えるので歯みがきしにくい。
歯のかみ合わせの面の溝が深く、カスがたまりやすい。
生えたての歯は、歯質が未熟なために虫歯になりやすい。


6歳臼歯のむし歯予防

6歳臼歯のむし歯予防には、本人、お母さん、歯科医の協力が必要です。


念入りにみがく

小さめの歯ブラシを横から入れて一本みがきで、かみ合わせの面を特にていねいにみがきます。またお母さんも、仕上げみがきをしっかり手伝ってください。


歯科医院で予防してもらう

まず生え方に合わせて、フッ素を塗ってもらいます。また必要があれば、フッ素入りのセメントを溝にすり込み、汚れるのを防ぎます。完全に生えたあと、セメントをはずし、樹脂をつめるシーラントをしてもらいます。